森には光と影の中に醗酵があり、蘖の命がずっと生き続けています。
自然界の太陽のひかりと月のひかりの中で大地の力と大きな深い海に育まれ
森 / 海 光 / 影 天 / 地 表 / 裏 陰 / 陽 男性 / 女性
など、太極から生まれたものは自ずと美しい○
それが萌蘖 / ほうげつ (もえ+ひこばえ)
樹木の切り株や根元から新たに芽吹く若芽、ひこばえを意味する言葉です。
代々受け継がれてきた藍染の技術も、時代の変化の中で、いつか途絶えてしまうことがあります。
私は、血縁関係のない一人の人間としてその工房に長く通い、そこで受け継がれてきた技と精神を学ばせてもらいました。
それは、途絶えかけたものから新しい芽が生まれ、また次の時代へとつながっていく「蘖(ひこばえ)」の姿と重なります。
萌蘖 という名前には、受け継ぐということは、ただ同じものを繰り返すのではなく、受け取ったものを自分の中で育て、新たな形として次へつないでいくことだという思いを込めています。
私は、これまで培ってきた藍染や衣服づくりを通して、その技術と文化を未来へ残していきたい。
人から人へ、世代から世代へ。
藍染の衣も長く百年は生き続けることができます。
生まれ育った淡路島でいつも見てきた海の色を洋服にして身に着けたいという想いの全てが藍甕(あいがめ)の中にありました。
季節や月の満ち欠け、潮の満ち引き、日々移ろいゆく海の色がそこに。
萌蘖の藍染は、滋賀にある明治時代から代々受け継いでいる四代目正藍染紺屋さんで培った技で
麻、綿素材、カディコットンなどを主に一枚一枚手染めしています。
その土地に根づいた技と記憶が、新たな芽となって生き続ける衣服をつくります。
いまここにある現代の日常にaiが溢れますように。
輪になり、ひらき、つながりますように。